島津製作所の子会社の島津産機システムズとエス.ラボ、第一セラモ、近畿大学は、材料押出積層法(MEX方式)の金属3Dプリンターによる金属・セラミックス部品の開発手法に向けて共同研究を開始した。
金属3Dプリンターを製造するメーカーの多くは、敷き詰めた金属粉末をレーザで溶かしながら造形する「PBF方式」(粉末床融解結合方式)が主流だが、MEX方式は設備がシンプルで、造形が速く、大きな造形物にも対応でき、試作品だけでなく実部品の製造にも適している。
MEX方式で金属3D造形品を生産できるノウハウを共同研究し、第一セラモの3Dプリンター用コンパウンド材料(ペレット状)を、エス.ラボの金属3Dプリンター「GEM200DG」で造形して、島津産機システムズの小型真空脱脂焼結炉「VHS-CUBE」で焼結する。有機溶剤を用いない部品の開発手法を研究し、「環境に配慮した金属3Dプリンター」の普及を目指す。
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