横河電機は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙探査イノベーションハブ(探査ハブ)による第7回研究提案募集において採択された同社の提案「ブリルアン光相関領域計測を用いた光ファイバセンシングによる、高温・低温領域を含む系の分布温度測定と、ランダムアクセス機能による疑似リアルタイム測定」の共同研究を開始した。研究期間2021年12月~22年11月。
今回採択された提案は、探査ハブが募集した課題の中のアイデア型研究の研究課題「光ファイバセンシング技術の研究と発展」で、光ファイバセンサを用いたブリルアン光相関領域計測の技術を発展させ、対象範囲の温度分布を広い温度領域で測定するだけでなく、測定地点を選択的に変更することができるランダムアクセス機能を開発し、複数箇所を同時に、かつリアルタイムに近い形での温度監視を実現し、異常の検知につなげるといった活用を検討する。
同社は長期経営構想において、宇宙を探索領域のひとつとして位置づけており、共同研究から得られた成果は宇宙だけではなく、地上での技術的な課題の解決に利用することも目的としている。