2022年からのものづくり革新コンセプト「i-Automation!-Next」発表
オムロンは、2016年から進めてきたイノベーションでモノづくり現場の課題を解決する独自コンセプト「i-Automation!」について、次の5年間の方向性として、その進化系となる「i-Automation!-Next(アイオートメーションネクスト)」を発表した。
i-Automation!-Nextでは、i-Automation!の「integrated(制御進化)」「intelligent(知能化)」「interactive(人と機械の新しい協調)」の3つのiの技術で現場を高度化してきたものを土台に、脱炭素やSDGs、地球環境との共存、人の働きがいなど、より多様化・複雑化している現代の課題に対する解決に向け、よりワンランク上の制御・自動化技術を開発・提案していく。具体的には「人を超える自動化」「人と機械の高度協調」「デジタルエンジニアリング」の3つのコンセプトを掲げている。
「人を超える自働化」では、高速・高精度の制御アプリケーション技術にIoT、AIそしてロボティックス技術を加えて、人に頼っていた作業も機械に任せ、人が安心して創造的な業務に従事できる現場の革新を目指す。また脱炭素やカーボンニュートラルに向けた地球環境に配慮したものづくりへの貢献も視野に入れる。
「人と機械の高度協調」では、人から機械への代替えを進めつつ、それでも残る人が中心の業務に対して人が能力を発揮して働きがいやものづくりの喜びを感じられる現場を目指す。
「デジタルエンジニアリング革新」では、シミュレーションやリモートモニタリングなどの技術を使った現場革新をさらに進め、DXを加速する技術・ソリューションの開発を進める。
i-Automation!の総括としては、230個以上のアプリケーションを創出して現場に実装し、IABとして売上高・営業利益も改善。一定の成果を上げ、次のi-Automation!-Nextにつなげていく。