【FA製造業2022トップインタビュー】Connectingを鍵に 高木商会 中山 広幸 代表取締役社長

2022年3月期の業績は、売り上げが前年度比130%の240億円を超過する。 コロナの影響で消費や生産が減少していたが、21年3月から半導体製造装置やPCB関連装置の業界が急速に立ち上がり始めた。その後、半導体や部材の不足、輸送コストや原価の上昇などで、納期や価格改定の問題が起こり、先納期の注文が急増したことで受注は前年比180%まで増えている。受注残も例年にない2年先の納期まで増加し、現在7カ月分に膨らんでいる。また、中国市場での販売も好調で、売り上げが170%、受注も190%になっている。

販売が伸びた業界は、PCB関連向けが263%と最も大きく、次いで半導体製造装置180%、物流178%、工作機械152%など。製品では、接続機器が145%、IPC関連が135%と大きく伸びている。

19年から取り組んできた営業のDX化が、コロナ禍での販売ツールとして大きく貢献し、昨年はWebセミナーを36セミナー開催し、約5000人が受講しており、Web商談やWebツールなどの有効活用でお客様へのタッチ件数も増えている。こうしたDX営業はこれからの時代に当たり前の方法になりそうだ。

今年も企業の投資意欲は旺盛であることから需要に大きな期待が持てる。立花エレテックグループとして21年4月から中期経営計画「New C.C.J2200」がスタートしているが、当社も300億円の売り上げに向け取り組んでいる。

今年1月から、「IoT Connecting Solutions」のキャッチを掲げ、IoT化に向け当社の強みである接続機器(コネクタ、端子台、無線)、IPC、ゲートウェイ、クラウド、HMIなど、装置と装置、人と機械、OTとITなど、つなぐ「Connecting」に注力し、機器売りからソリューション、モノからコトへとビジネスを変化させ成長させていきたい。

https://www.takagishokai.co.jp/


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