2021年12月期の業績は、売り上げが前年度比2桁増となり計画以上の実績に着地でき、利益も前年実績を上回ることができた。販売する製品が納期通り入ってこないことから受注残が多くなっており、23年に納品する注文も来ている。受注増に対応して在庫を通常の2倍に積み増しているが、商社として在庫をしっかり確保しておくことは今後の戦略の上で重要であることを認識できた。
今年の景気見通しはあまり厳しくは見てはいない。ポイントは前半をどう乗り切るかだと思う。22年も2桁増の売り上げを目指すが、あまり高望みしないで足元をしっかり固めて強くし、サプライヤーとして供給の役割を確実にしっかりと果たしていく。人手不足や部材不足などが顕著になる中で、営業のスタイルも、お客様に製品を納品するだけでなく、納めた後でも困っていることがあれば何か役立つようなお手伝い方法を考える、といった相互扶助の取り組みも進めていきたい。販売競争が激しくなる中にあって、「モノ売りからコト売り」による差別化であると思う。一昨年から、営業から物流機能を分離したことで、営業が本来の販売活動に専念できるようになり、新規開拓や既存顧客の掘り起こしなどに力を入れられるようになってきた。コロナ禍もあり訪問営業にはまだ制約が多いものの、営業車の削減効果などにもつながっている。
2年ほど前から社内のコンピュータ基幹システムの入れ替え準備を進めているが、今年中に新システムに切り替える。従来から使っている当社独自のシステムの良さを生かしながら、最新のパッケージと融合させたさらに使いやすい基幹システムにする予定だ。こうしたシステムと連携しながら、社内のコミュニケーションを深めて情報の共有と協力を進めるWin-Winの取り組みで、成果につなげていきたい。
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