2021年12月期の売り上げは、前年度比約150%以上になり、コロナ前の19年を上回り、過去最高になった。利益も確保できている。その大きな要因は、学校のGIGAスクール構想の推進に向けた高速大容量通信ネットワーク工事に伴う受注が大きく貢献した。また、半導体の製造投資に伴う産業用Ethernetケーブルの加工・販売も前年度比140%伸長するなど、2つの大きな流れがタイミングよく売り上げにつながった。タイでの販売活動も順調に推移した。
22年12月期の売り上げは、同110%で計画している。学校のGIGAスクールの売り上げは昨年より減少するだろうが、今年も継続して見込める。産業用Ethernetの仕事は、対応できるところが少ないことから人員を増やして作業を行っているが、受注に追いつかない状況が続いている。部材も不足しており、納期も長くなっているのが実状だ。
今後の国内の産業構造は、人口減とともに無人化・省人化が進むだろうが、基本的には市場が縮小していくことを考慮しておく必要がある。その対応策として、一つは海外市場、特にASEAN地域での市場開拓を進めること。もう一つは企業として高収益体質を確立することが重要だ。当社も樹脂類価格の高騰に対して、価格改定を行い製品への価格転嫁を進めている。しっかり利益を確保して、社員の待遇改善に向けた取り組みを強める。
メーカー的な位置づけの大洋電機に対し、別会社のネットシステムは大洋電機の販売部門的な活動を今年はさらに強める。昨年から5人ぐらいの小さい企業向けにインターネットを使ってBtoBで配線資材と電線の販売を行うシステム構築を行っていたが、今年から本格的に活動を始める。海外でのニーズが高く、成果に期待している。
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