産業用フラッシュストレージのスイスビットジャパンは、フエニックス・コンタクト社の産業用コントローラ「PLCnext Control」のソフトウエアライセンス管理に、AES 256ビット暗号化とデータ保護機能を搭載した同社製セキュリティSDメモリカード「PS-46DP」=写真=が採用された。
フエニックス・コンタクト社のPLCnext Controlは、プリインストールされたソフトウエアツールに加え、ライセンスが必要なソフトウエア(アプリ)を組み込むことで機能を拡張できるコントローラで、機能拡張に必要なアプリは同社のオンラインストア「PLCnext Store」で提供されている。同社はソフトウエアライセンスの安全な配布と容易な運用を実現するため、ハードウエアベースのセキュリティソリューションとして、SwissbitのPS-46DP SDメモリカードを採用。必要なライセンスをメモリカードに関連付け、注文段階でメモリカードにライセンスを格納するといった柔軟な使い方が可能になる。
アプリに必要なセキュリティは、ライセンスファイルとこれに対応するメモリカードとを一意的に結びつける2段階のプロセスによって確保。1つ目は、ハードウエアにマッピングされたSDカードの変更不可能な識別番号(Unique ID)を使用してライセンス認証し、フエニックス・コンタクト社が生成するシリアル番号と併せて使用する。2つ目は、SDカードの保護された隠しメモリ領域に格納されたチェックサム(エラー検出符号)を使用して強固に接続・保護する。
ライセンス保護ソリューションは、マシンビルダーやシステムインテグレーターにとって、PLCの試験運用、メンテナンス、交換にかかる時間を大幅に削減でき、インテグレーターやエンドユーザーのPCで個別にライセンス認証を行う必要がなくなり、大量のコントローラを同時に導入する場合に要する時間や労力を削減できるようになる。
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