Mujinは、ファンケルが大阪府門真市に新設したファンケル関西物流センターで、2種類・計4台の知能ロボットを稼働させてパレットからの荷降ろしとピース品のコンテナ投入作業を自動化した。
入荷工程では、2台のMujinRobotデパレタイザーを使ってパレット上の段ボール・コンテナの荷降ろしを自動化した。同センターでは段ボールとコンテナを扱っており、従来はロボットはそれぞれ専用のハンドを使う必要があるが、MujinRobotでは1台で段ボールケースとコンテナ両方の運搬を可能にした。到着したワークを3Dビジョンで認識し、装着されているハンドで取り扱いができないと判断した場合は、別のハンドに自動で切り替えを実施。これによって本来2台必要なロボットが1台に集約でき、大幅な省スペース化と設備費の削減を実現した。
集品工程では、2台のMujinRobotピースピッカーを使って箱型やパウチ商品などのピース品をピッキングして集品コンテナへ投入する工程を自動化。商品がコンテナの隅っこにある場合などはロボットで把持できない場合があり、その際は人手で対応する必要がある。それに対しMujinRobotでは、3Dビジョンで商品の位置姿勢を把握し、必要に応じて自動で専用のハンドに切り替えて対応が可能。ロボットが状況に応じて自律的に作業を継続することができる。
また縦長の箱の転倒を防ぐために横に寝かせて配置する「寝かせ配置」機能や、商品の間に挟んだ傷防止のための中敷きをビジョンで把握して自動で抜き取って回収する「中敷き除去」機能、納品された段ボールから直接商品をピックアップして集品コンテナに投入する「納品段ボールからの直ピック」機能なども備え、集品作業を効率化している。