IDECは、電動アシストホイールや安全自律走行ホイールのメーカーの仏・ez-Wheel社と戦略的パートナーシップを締結し、移動型ロボット向けの製品ラインアップを強化する。第一弾として自律走行に必要な駆動制御と安全機能を備えた安全自律ホイールと、モータとドライバ、バッテリ等の必要部材を1つにした電動アシストホイールを4月から発売する=写真。
自動化と人手不足によってAGVやAMR等の移動型ロボットの市場は年間25%近い成長率で拡大しており、同製品はそれらの設計・開発に向けた製品となる。
安全自律走行ホイールは、AGV・AMR向けに開発された製品で、自律走行に必要な駆動制御と安全機能を備えたオールインワン構造のホイールを取り付けるだけで簡単に自律走行型のAGV・AMRを完成させることができる。
ホイールには、人と同じエリアで運行する場合に、国際安全規格(ISO3691-4)で要求される「安全モーション監視機能」を搭載し、人と共存する環境でも使用可能。ロボット開発工数の50%削減のほか、コストも大幅に低減することが可能。
電動アシストホイールは、高い堅牢性と防水性を持った保護構造の高いホイールの筐体内に、モータ、モータドライバ、ギア、バッテリ、制御基板が全てオールインワンで搭載されており、台車のホイールに使用することで簡単に電動アシスト台車を開発することができる。
ハンドルとホイールをワイヤレスで通信できて配線が不要な「ワイヤレスタイプ」と、シンプルな配線で構成できる「省配線タイプ」を用意。産業、医療、食品、屋外などアプリケーションに応じた製品もラインアップしている。