本多通信工業は、6Gbps/12Gbpsの高速伝送に対応した「LVDSコネクタ」を開発し、2月からエンジニアリングサンプルの提供を開始した。
LVDSコネクタは、4芯で車載用コネクタとして業界最速水準12Gbpsの伝送速度を実現しており、伝送時の信号劣化抑制や長期信頼性などの車載で求められる品質に対応している。また、サイズ(レセプタクル)は業界最小の高さ13.5×幅12.1×奥行き16.5ミリメートルで、誤挿入防止キーを5種類用意し、視覚的に色で防止している。
さらに、コネクタかん合時の耐こじり構造を採用している。プラグコネクタはハーネス(STP、STQケーブル)で供給する。
車載コネクタでは、カメラの高解像度化やセンサーの増加により、通信データ量が増加し、高速伝送のニーズが高まっている。LVDSコネクタは、ケーブル特性やノイズを考慮した設計ノウハウなど、同社の車載分野で培った実績を生かして開発した。
同社では今後、高速伝送領域における新たな商品群「TAHシリーズ」として、LVDSコネクタをベースに、レセプタクルのストレートタイプや中継用ソケットなど、商品ラインアップを進める。