横河電機は、エクソンモービルから、オープン・プロセス・オートメーション(OPA)システムを用いて、プラント全体にわたる製造設備を稼働させる業界初のフィールドテストで、システムインテグレータに選定された。
このフィールドテストは、既設の分散型制御システム(DCS)とプログラマブルコントローラ(PLC)を、Open Process Automation Standard(O-PAS)規格を満たすひとつの統合システムに更新される。
プロセス産業の多くは、ほぼ全ての製造設備において、複数のサプライヤー独自の生産制御システム(製造実行管理システム、DCS、PLC、ヒューマン・マシン・インターフェース、入出力機構、など)を統合刷る必要がある。その結果、新規プロジェクトのコスト、システムの運用や保守を含めたトータルコストが高くなってしまう。
OPAシステムは、コンポーネント間でコンフィギュレーションとアプリケーションのポータビリティを可能にすることで、さまざまなサプライヤーからベスト・イン・クラスのコンポーネントの統合を容易にし、制御システムのトータルコストを最適化することにつながる。
今回のフィールドテストは、プロセス産業における従来のオートメーションに代わる実用性のある選択肢へと変える機会となり、同社では2000以上の入出力モジュールを含むOPAのフィールドテスト用システムを2023年に稼働開始する予定。