日本電産とアドソル日進は、屋内位置情報ソリューション事業に関する業務提携契約を締結した。
日本電産は2016年から、フィンランドのQuuppa社の戦略的パートナーとして高精度屋内位置測位システム(IPS)を輸入し、製造業・ヘルスケア・物流・スポーツ解析などに納入実績がある。業務提携では、IPSの位置データを活用して、工場内の作業時間や滞留時間を自動計測、工程分析を行い、作業者の動線・仕掛品のレイアウトの最適化による生産性の向上やフォークリフトとの衝突回避・作業者の見守り等、安全強化支援に役立つソリューション・パッケージを共同で企画・開発し、2022年2月より販売を開始する。
同パッケージには所在探索や動線管理、禁止エリア立ち入りアラーム等、屋内位置情報ソリューションとして必要な機能一式がテンプレートとしてあらかじめ用意されていて、ユーザーはその中から必要な機能を選び、カスタマイズのためのコストと時間を最小限に抑えた形でソリューション提供が可能となる。
日本電産は提携済みのIPSパートナー網と連携しつつ、測位精度向上やAGVとの連動、各種センサ情報の取り込み等を、アドソル日進は両社が共同企画したアプリの開発を担当する他、GPSやRFIDとの併用や、セキュリティ強化やプライバシー保護等、同社の強みも提供する。