三菱電機は、介護や健康に関する分野で最新のICT技術やIoT技術を組み合わせ、革新的なサービスとして提供する事業「MelCare(メルケア)」の第1弾として、高齢者施設を対象に、入居者の転倒検知から普段の睡眠状況まで、複数の見守り項目をまとめて把握できる「MelCare見まもりサービス」を4月1日から開始する。
居室内の状況をAIスマートセンサーで把握し、クラウドとの連携で異常があった場合には素早く介護従事者に通知することで、業務負担を軽減させ、高齢者に寄り添った、質の高い介護サービスの提供に貢献を目指す。
このサービスでは、環境センサー(温度、湿度、CO2)や赤外線センサー、画像センサーなどを一体化させ、同社のAI技術「Maisart(マイサート)」を組み込んだAIスマートセンサー「MelCareセンサー」を開発した。同センサーは、就寝時の心拍数を測るベッドセンサーなど複数センサーで取得した情報を基に、入居者の異常や暮らしの様子、室内環境などを一つの見守りサービスとしてまとめて把握・各種センサーを一つのセンサーに一体化させたことで、施工も簡単で設置が容易になっている。
MelCareセンサーが取得した、居室内の映像の中からAIが入居者の骨格情報を検出し、骨格情報のみをクラウドに送信。クラウド上のAIが分析し、転倒などを検出することで、入居者のプライバシーを配慮した転倒検知を実現できる。