ワゴジャパン(東京都江東区)は、多機能スイッチング電源の新製品「WAGO Pro2シリーズ」の販売を開始した。新製品は、電源の変換効率が世界最高クラスの96.3%に向上しており、消費電力(損失)を大幅に削減できる。
過負荷時動作をカスタム設定
同社によると、定格容量960Wの電源で比較すると、一般的な市販品に比べ変換効率が約5%向上することから、24時間稼働の工場では電源1台当たり月間40kWの節電になるという。
また、始動時に大電流を必要とする負荷に対し、定格出力電流の最大150%を5秒間出力できるPowerBoost機能により、定格出力電流値を超えた場合でも過負荷保護機能が働くことなく大電流を出力可能。しかも、短絡した負荷ラインに対し、定格出力電流の最大600%を15秒間出力できるTopBoost機能で、標準的な中速タイプのサーキットプロテクタでも確実にトリップが可能になっている。
さらに、任意設定しきい値でトリップ可能なECP機能で、外付けサーキットプロテクタの設置が不要。
加えて、オプションで業界初の着脱可能な通信モジュールを装着できことから、フィールドバス通信を使って、電流、電圧、消費電力などモニタリングや電圧、しきい値、過負荷時動作などのパラメータ設定が可能。
対応通信は、Modbus TCP/UDP、Modbus RTU、EtherNet/IP、IO-Link。
そのほか、DI/DOでスタンバイモードにより、デジタル入力/出力信号のリモート制御で、無駄な待機電力を電源単位に停止することが可能、使用周囲温度がマイナス40~プラス 70℃と耐環境性に優れ、海抜5000メートルの標高でも動作可能、などの特徴を有する。