三菱電機は新年度の4月1日から、全社的視点・中長期的視点での事業戦略を構築・推進するため、ライフ、インダストリー、インフラ、モビリティの4つの社会課題領域において、関連の深い複数の事業本部を統括する執行役として「ビジネスエリア(BA)オーナー」を新たに配置する。BAオーナーは、全社的視点から傘下の事業本部におけるM&Aや事業再編などの加速を促すとともに、担当BAを俯瞰したうえで、新たな事業創出や技術・事業分野の強化、戦略的リソースシフトを推進していく。
また、BAの枠を超えた全社的視点でのシナジーの創出を、BAオーナーが共同で実行するなど、従来の事業本部制の枠にとどまらないダイナミックでスピーディーな経営変革に取り組む。
「インフラBA」には、社会システム、電力・産業システム、電子システムの3事業本部が属し、これまで培ってきたデジタルエンジニアリング技術を活用して幅広いソリューションを提案し、よりレジリエントで安心・安全な社会インフラシステムの構築に貢献する。
「インダストリー・モビリティBA」には、FAシステム、自動車機器の2事業本部が属し、インダストリー4.0やCASEなど、激変する事業環境下で、傘下の両事業本部が培ってきた駆動制御技術やセンサー技術等を相互に活用・発展させることにより、スマートな産業社会・モビリティ社会の実現を目指す。
「ライフBA」には、ビルシステム、リビング・デジタルメディアの2事業本部が属し、昇降機や空調換気設備といった個々の事業領域にとどまらず、パーソナルからパブリックまで幅広いコミュニティーに向けて快適・便利な空間を提供し、豊かでサステナブルなくらしの創造に取り組む。
「ビジネスプラットフォームBA」には、インフォーメーションシステム、半導体・デバイスの2事業本部が属し、高効率で信頼性の高い半導体デバイス、セキュアで拡張性の高い情報システムを広く社会に提供することで多様化する社会課題の解決に貢献し、他の3つのBAの発展を支えていく。