三菱電機は、第5世代移動通信システム(5G)基地局ネットワークの光ファイバー通信で使用される光通信用デバイス「50GbpsDFBレーザー」のサンプル提供を3月4日から開始した。
新製品は、業界トップクラスの広い動作保証温度範囲(動作保証温度範囲マイナス40℃~プラス 90℃)で熱電変換素子を不要とし、移動通信システム基地局の低消費電力化に寄与する。
また、PAM4変調方式の対応と伝送速度50Gbps(従来製品25Gbps)の実現で、5Gの高速大容量化に貢献。
さらに、業界標準のTO-56CANパッケージの採用により、従来製品と外形寸法の互換性を確保し、小型光トランシーバー規格(SFP56)に適合している。
近年、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末の普及および動画伝送の利用拡大を背景に、データ通信量が急速に増大しており、移動通信システムは世界各国で第4世代から第5世代への移行が進んでいる。これに伴い、アンテナ基地局用通信機器内のトランシーバーに搭載されるDFBレーザーは、大容量化に必要なさらなる高速動作が求められている。
また、アンテナ基地局用通信機器は屋外に設置されることから、広い温度範囲での動作が求められている。