安川電機 人協働ロボット アーム短く作業性向上 省スペース化進む

安川電機は、可搬質量10キログラムの人協働ロボットをショートアーム仕様にした「MOTOMAN-HC10SDTP」を3月9日から販売開始した。価格はオープン。

新製品は、アームの長さを従来の1200ミリメートルから900ミリメートルに短くしたことで手元の作業性が向上し、人と近い領域で作業できるようになり、設備の省スペース化も実現できる。さらに、ロボットが旋回する領域の確保が不要なアームスイング動作により、さらなる省スペース化のほか、最短距離での搬送や作業時間短縮で動作速度が10%向上する。

全軸においてIP67の防塵・防滴構造を実現へ本体表面はアクリルウレタン塗装、先端フランジの材質はステンレスを採用しており、衛生面への配慮から水洗が必要な用途での使用も可能。

ロボット先端のエンドエフェクター取り付け部は、標準規格「ISO94 09-1-50-4-M6」に準拠しており、同規格準拠の豊富なエンドエフェクターや周辺機器など、さまざまな機器と簡単に接続できる。しかもロボット内蔵ケーブルとして、ロボット先端へのカメラ搭載などに便利なEthernetケーブル(Cat.6)やI/O用のケーブル、エアホースを内蔵しており、ロボット外装に配線を無くすことで、周辺機器との干渉を避けることができ、セットアップを容易に行える。

そのほか、人協働ロボットとして、安全機能として外部からあらかじめ設定した制限値を超える力を検出すると自動で停止する「人協働モード」を備え、安全柵の設置が不要、アーム同士を離すことで隙間を確保する「挟み込み防止」の形状となっており、作業者の安全を確保、プログラミングは、ペンダントを使用した従来のティーチング方法に加え、ロボットアームを直接手でつかんで自由に操作し任意の動作を教示できる「ダイレクトティーチング機能」を備えている、などの特徴を有する。

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