日本電気制御機器工業会(NECA)は、2022年度の電気制御機器の年間出荷統計の見通しを発表した。2022年度の出荷額7460億円となる見通しで、2017年の7386億円を超え、統計史上最高額になると予測している。
2022年度出荷見通し総額は、前年比4.8%増の7460億円。
国内は5.2%増の4390億円。上期が5.6%増の2150億円、下期は4.8%増の2240億円になる見通し。半導体製造装置、工作機械、ロボット、自動車などのFA市場に関連する主産業の回復が継続し、半導体など部品不足による受注残の解消も重なり、5.2%増の成長になると予測している。
輸出は4.3%増の3070億円。上期が1.0%増の1515億円、下期が7.7%増の1555億円の見通し。ニューノーマルやカーボンニュートラルへの取組みはグルーバルで加速しており、半導体関連の需要や設備投資は継続して成長。コロナ禍からの急回復は落ち着くが成長は継続し、4.3%増の成長になると予測している。
一方で、コロナ禍や部品不足の継続、ウクライナ情勢などのリスクは依然存在し、注視する必要があるとしている。
また、今年度の21年度見込みは、17.2%増の7118億円。うち国内が18.8%増の4174億円、輸出が15%増の2944億円。国内はコロナ禍は継続するも、関連産業の回復が加速するにともなってFA市場も拡大。半導体など部品不足は22年度にも影響継続すると想定している。輸出はすべての仕向地で回復し、特に欧米の回復が顕著にあわらているとした。