モベンシス(旧ソフトサーボシステムズ)は、ハードウエア不要のモーション制御プラットフォームとなるソフトウエアモーションコントローラ「WMX3」の最新バージョンとして、EtherCATの解析能力を向上させた「V3.5」をリリースした。
同製品は、自社開発のEtherCATコントローラでリアルタイムに各種データの見える化を実現し、通信異常時や解析時に素早く必要なデータを取得することが可能。新ユーティリティ「MotionScope」を搭載し、さまざまなデータ測定(プロファイル)、デジタルI/Oおよび2D軌道解析に使用されるチャート分析ができる。チャートタイプは、1D、2D、IOの3種類からの選択となり、それぞれ1Dでは16個、2Dでは2個、IOでは16個のターゲットを設定でき、最大8軸のデータを記録可能となっている。
またメモリログ機能を拡張し、サイクリック通信(PDO)データをリアルタイムに収集可能。EtherCATには一定周期でデータ送受信を実行するPDOと任意のタイミングでデータ送受信するメッセージ通信(SDO)があり、このうちPDOデータを取得し、スレーブのID、PDOデータのタイプ、インデックス、サブインデックスを記録。任意のマスターやスレーブから必要なPDOデータを取り出すことができ、アプリケーション開発時のプログラミング品質向上に貢献する。
現在、90日間利用可能なWMX3の評価版ライセンスを無償で提供している。