日立製作所は、企業のグローバルIoTビジネスを支援するIoT活用サービス「Hitachi Global Data Integration(HGDI)」が、米国子会社の空気圧縮機メーカー・サルエアー社のコネクテッドサービス事業に採用された。
HGDIは、機器に接続された通信デバイスから送られるデータの収集、蓄積・管理、利活用を支援するシステム環境を一括提供するサービスで、Lumadaソリューションの一つ。
今回、サルエアー社が提供するポータルサービス「My Sullair」とリアルタイムにデータ連携し、グローバルで稼働する空気圧縮機において稼働情報などを収集、蓄積されたデータを活用することができるようになる。
空気圧縮機のエンドユーザーや販売代理店は、稼働状況などのIoTデータを活用し、各地域における空気圧縮機について遠隔から稼働状況を確認することが可能になる。ユーザー権限ごとに機器の位置情報と稼働状況を地図上に一覧表示を行い、さらに盗難や設置禁止区域への持ち込みなど予期しないロケーションでの利用に対する警告機能も提供し、稼働状況を遠隔から監視しリアルタイムで製品の状態を把握することができるようになる。
また、機器の利用状況に応じて必要となる定期交換部品や消耗品の購入、製品老朽化に伴う新製品の購入などのプロセスをサポートし、機器の安心・安全な継続利用に寄与し、故障やトラブルを防ぐソリューション提案やアフターサービスなどのリカーリングビジネスを提供できるようになる。
サービス導入に際しては、「IoT世界基盤」でパートナーであるKDDIと日立の米国子会社であるHitachi Vantara LLCが導入を支援。通信デバイスには、日立産機システム「CPTransシリーズ」を活用し、「CPTrans-MGW」を空気圧縮機に設置することで、ネットワークを介した空気圧縮機の稼働状況や位置情報(GPS)のデータなどの収集・蓄積を行っている。