日本電機工業会(JEMA)は、2022年度電気機器の見通しを取りまとめ、重電機器と白物家電を合わせた電気機器の国内生産は、前年度比1.1%増の5兆4337億円と予想した。
重電分野は、サプライチェーンの混乱による部材不足の影響が懸念されるものの、中国、米国等の半導体、電子部品産業向けの設備投資が期待され、その他の産業分野の設備投資も国内、海外共に緩やかに回復が見込まれ、国内生産は2.2%増の3兆5823億円になる見通しだ。
21年度は、重電・白物家電機器を合わせた電気機器の国内生産は6.5%増の5兆3722億円となり、重電分野は12.7%増の3兆5041億円の見込み。回転電気機械が13.2%増の9950億円となり、サーボモータは輸出を中心に半導体、電子部品産業向けが拡大。開閉制御装置・開閉機器は8.9%増の1兆4674億円の見込み。監視制御装置は国内製造業向けが回復し、低圧開閉器・制御機器は、プログラマブルコントローラが中国を中心とするアジアの設備投資が回復することにより増加すると見ている。