三菱電機は、デジタル空間に3Dで生産設備・生産ラインを構築し、生産現場での業務プロセスを実機レスで容易に検証できる3Dシミュレータ「MELSOFT Gemini(メルソフトジェミニ)」を4月28日から発売する。
同製品はいわゆる3Dシミュレータで、シーケンサやモーションなどの制御動作をシミュレーションするMELSOFTシミュレータと連携し、デジタル空間に3Dで構築した生産設備・生産ラインの動作や制御などの事前検証を実現。机上検証を通じて実機レスで生産設備・生産ラインの立ち上げ時間を削減できる。
3Dデータの構築は、ロボットやコンベヤ、加工機など生産ラインの構成に必要な約2500種類の機器パーツ(eカタログ)を内蔵し、ドラッグ&ドロップの容易な操作で最適な生産設備やレイアウトを3Dで構築できる。
検証も、OPCサーバーを介さずにさまざまなMELSOFTシミュレータや機器と接続でき、デジタル空間の3Dデータ更新頻度を約12倍に高速化したことで高い精度で生産設備の動作干渉確認ができ、作業工程のやり直しなど手戻り工数を削減し、品質向上にも効果的。
4種類の分析グラフ(線・面積・棒・円)でシミュレーション統計を視覚化し、生産設備の稼働率の変化をとらえて多角的に分析でき、効率的な生産ラインの設計・改善が可能となる。
異常動作を検知したデータは、さまざまな表示を通じて確認することで異常発生の原因を迅速に究明することが可能となる。