大崎電気工業は、電子式普通電力量計「コンパクトEMシリーズ」に、新機能を搭載したニューモデルの販売を開始した。ニューモデルでは、無通電状態でもDISPLAYボタンを押して指針値を表示させることが可能になっており、停電時や電力量計の取り付け前後でも指針値を確認でき、使いやすさが向上した。
また、赤外線通信機器(オプション)を使用することで、計器の情報(指針値や製造番号、電圧・電流値など)を通電時・無通電時のどちらのタイミングでも取得が可能。
しかも、液晶の数字表示桁数を、小数点以下第2位まで増やしたことで、計量値の変化を従来に比べ早く判別できるようになり、現場での負荷を用いた計量値の目視チェックが短時間で行える。
さらに、通信機能付きの製品では、順方向に加え、逆方向電流の双方向計量が可能になり、1台で消費側と発電側の両方を計量できるほか、電力使用量を1分単位できめ細かな計測ができるようになり、レンタルオフィスの従量課金制や製造業のDXにも貢献する。
そのほか、赤外線通信と周辺機器の組み合わせ使用で、計器情報の取得や配線状態判別などが可能になり、誤結線防止システムとしての役割も果たす、コンパクトEM氏リーズとの交換は工具なしで行えるため、電力量計の交換時間を大幅に短縮できる。
機種は、パルス発信装置付きと、通信機能付きではカレントループ、RS-485/自社電文、RS-485/Modbus電文の計4機種で、それぞれに単相2線式、単相3線式、三相3線式がそろっている。