製造業・ものづくり現場の自動化を担うロボットシステムインテグレータ(ロボットSIer)の人材創出を目指し、全国の高校生がロボットシステムの構築技術を競う「第1回高校生ロボットSIリーグ(高校生ロボットシステムインテグレーション競技会)」がスタートした。
同競技会は、愛知県が主催、未来ロボティクスエンジニア育成協議会(CHERSI)が共催となり、高校生がものづくり現場の自動化を担うロボットシステムインテグレータ(ロボットSIer)の仕事を体験しながら、授業や部活でロボットシステム構築の技術課題に取り組み、成果を競うもの。参加チームはロボットSIerやロボットメーカーのサポートを受けながら8カ月間かけて課題に取り組み、12月のイベントで成果発表を行い審査される。
第1回となる今回は、愛知県8校、栃木県から1校の9校が参加。各校は10名以内のチームを編成し、デンソーウェーブ製ロボットを使った「ボールペンの組み立て」、FUJI製ロボットによる「お菓子の箱詰め」、三菱電機製ロボットを使った「ギア部品の組み立て」のうちから1つの競技課題を与えられ、ロボットシステムの構築を目指す。各校にはロボットSIerがサポーター企業となって寄り添い、高校生に指導や助言などを通じてバックアップする。
愛知県は開催の狙いについて「愛知県は、自動車製造業をはじめとする日本一のモノづくり県であり、ロボット製造業やロボットSIer企業についても国内有数の集積地。ロボットSIer業界においても慢性的な人材不足に陥っており、新しい人材の確保は喫緊の課題となっている。そこで愛知県では、今後も本県やわが国のモノづくりを支えていくために、独自に企画した「高校生ロボットSIリーグ」を2022年から開催する」としている。