昭電(東京都墨田区)は、サージ保護デバイス(SPD)の新製品として、業務用機器向けの機能と民生機器向け用の使いやすさを兼備した「サンダーブロッカーProシリーズ」を4月21日から発売した。電源コンセント用(TBP-2PE)、LAN用(TBP-LAN)、テレビ用(TBP-TV)の3タイプがあり、価格は1万9000円~3万4400円。サンダーブロッカーシリーズ全体で年間2万台の販売を計画。出荷開始は6月1日。
新製品は、同社の安全遮断技術「SITS」の採用で、業務用機器や公共の電気設備の雷保護で求められる、JIS規格クラスⅡ(JIS C 5381-11/C 5381-21)に適合した性能を有している。
また、電源用コンセント用は同タイプとしては業界で初めてSPD分離器を内蔵したことでコンパクトサイズを実現するとともに、OAタップに接続するとOAタップに接続する全ての機器の電源回路について保護が可能。
さらにSPD取り付け時に求められる雷害対策の専門的な知識や技術などがなくても簡単に設置ができるようになっている。
しかも、SPDの正常/寿命の状態が、電源コンセント用はLED表示、LAN用とTV用は機械式で表示できるようになっている。
設置は、レール取り付け、ネジ取り付け、デスク上など多様な方法が選べる。サイズは31.8ミリメートル(幅)×71.6ミリメートル(高さ)×67ミリメートル(奥行き)。
同社は総合安全企業としてSPD中心とした雷害対策事業にも注力しており、全社売り上げの24%(約40億円)を占めている。
サンダーブロッカーシリーズは1999年に、一般民需の電源用として販売を開始したが、今回「サンダーブロッカーProシリーズ」として、プロユースの高性能をどこでもだれでも簡単に使えるSPDとして約3年かけて開発した。