受注額2567億円、生産額2162億円
日本ロボット工業会によると、2022年1-3月期の産業用ロボットの受注・生産・出荷実績(会員ベース)は、受注額が前年同期比4.3%増、生産額が4.2%増となり、受注額、生産額がいずれも四半期の数値として過去最高を記録した。コロナ禍で多くの産業が厳しい局面に直面しているが、産業用ロボット業界においては省人化・無人化・自動化・遠隔化などの要求が追い風となり、生産性向上やDX需要とかけ合わされて勢いを増している。
受注台数は5.9%増の7万772台で6四半期連続の増加、受注額は4.3%増の2567億円で2020年第2四半期から7四半期連続の増加。四半期での受注額は、2021年第2四半期を超えて過去最高を更新した。
生産台数は7.0%増の6万3189台、生産額は4.2%増の2162億円。いずれも2021年第3四半期から6四半期連続の増加。四半期での生産額は、2021年第4四半期を超えて過去最高となった。
総出荷台数は5.3%増の6万3886台、総出荷額は2.6%増の2199億円。これも両方とも2021年第3四半期から6四半期連続の増加。
国内出荷台数は13.8%増の1万1580台、総出荷額は8.9%増の548億円。いずれも2021年第2四半期から四半期連続の増加。輸出台数は3.6%増の5万2406台、輸出額は0.7%増の1651億円。2020年第3四半期から6四半期連続の増加となった。国内と輸出の割合は、国内25%に対し、輸出75%。国内向けは自動車製造業向けの出荷額が4四半期ぶりに減少に転じるなど弱さが続くが、半導体用などの好調さが継続して全体として回復傾向。
輸出は、欧米向けが伸長する一方、中国向けが落ち着いて前年から減らしたため、アジア向けがも昨年より減少傾向となった。