シャープは、ピッキングや仕分け作業で保管棚に設置したデジタル表示器のランプを点灯させて、作業者を誘導する作業支援システム「無線デジタルピッキングシステム(無線DPS)」を発売した。
同システムは、電池内蔵型の無線デジタル表示器「RW-DT01A」とホストコントローラー「RW-DC01A」で構成し、両者間の通信を無線で行い、デジタル表示器には電池を内蔵。配線が不要なので生産ラインの変更や保管棚のレイアウト変更にも柔軟に対応でき、台車やカゴ車、搬送ロボットなど、移動体への設置も可能。Sub-GHz帯の周波数(920MHz)を使用しているので、2.4GHz/5GHz帯域の無線LANとの電波干渉がなく、高速かつ安定した通信を行うことができる。
ホストコントローラーは、単独でも半径約30メートルの広範囲な通信ができ、デジタル表示器は内蔵電池と太陽電池の併用で最長約5年間の電池寿命を実現。さらに、ピッキングの正誤を「音」「光」「振動」で伝えるハンドリーダー(オプション)と組み合わせることで、人為的ミスを高精度で抑制する。