SMCは、岩手県の遠野工場エリアを国内BCP拠点として整備して「遠野サプライヤーパーク」を建設し、サプライヤーを同エリアを誘致・連携して部品生産能力を拡大する。国内部品調達強化を行い、一貫・迅速生産体制の確立とサプライチェーンの強化を図る。
「遠野サプライヤーパーク」は、SMC遠野工場エリア西工区の17万8307平方メートル(5万3938坪)の敷地に、各業種のサプライヤーが入居するサプライヤー棟、素材・完成品を保管する倉庫棟、生産関連設備の共同利用と福利厚生施設などが入る共用棟を建設し、2025年春から本格運用を開始する。
同パークでは同社とサプライヤーが生産合理化に向けて協業体制をとり、一貫生産体制とすることで品質改善、コスト低減、在庫適正化、製造リードタイム削減による競争力強化につなげる。測定器や物流網などのインフラも共同活用してコストと業務効率化につなげる。
また、製造現場のエッジコンピューティングとIT環境を共同活用し、生産合理化のためのDXを進める。サプライヤーの生産活動に対する改善支援や、データドリブンでの目標設定とPDCAサイクルを運用することで、市場ニーズに対応した短納期の生産体制を構築する。
同パークに先立ち、2023年春から現在建設中の遠野第2工場の一部を使って先行運用を開始する。