村田製作所は、土壌の肥料や水分、温度をモニタリングして農地の状態を見える化する土壌センサを開発し、量産を開始した。
近年、データ活用による省人化と品質のよい作物の収穫量増加を両立するスマート農業への関心が高まっている。また国内では農業従事者の高齢化と減少、気候変動による塩害対策が課題となっている。
これに対し同製品は、電気伝導度センサと水分センサ、温度センサを搭載し、一台で肥料・塩分(イオン)や水分、温度を計測でき、IoTで農作業の効率化と塩害対策を実現。作物の成長に欠かせない肥料の計測も、独自アルゴリズムにより土壌の肥料だけを計測できる高精度なセンシングを可能にした。
世界最高レベルの防塵性と防水性により厳しい屋外環境でも長期間安定的な動作を実現している。