デンソーウェーブは、QRコード、マイクロQRコードに続く新たな自動認識技術として、長方形型の新しいQRコード「rMQRコード(アール・エム・キューアールコード:長方形マイクロQRコード)」を開発した。QRコードの特性である優れた読み取り速度とデータ容量を持ちながら、細長く狭いスペースへの印字が可能になる。
デジタル化やIoTによる品質管理や業務効率化が進むなか、製造業ではQRコード等による個体管理が広がっているが、電子部品など超小型部品では印字スペースがなく、個体管理が難しい現状があった。
それに対し同技術は、通常のQRコードでは対応できなかった細長く狭いスペースへの大容量データの格納を実現し、高さ寸法が制限された小さなスペースでの情報管理を可能とした。最大17セル×139セル、最小7セル×43セル・11セル×27セルに最大で数字361文字、英数字219文字、感じ92文字のデータを格納できる。QRコード同様の構成パターンを配置することで、高速読み取りが可能となっている。
同社が開発したQRコード、マイクロQRコードに続いて国際規格を取得しているので誰でも安心して使用することができる。
工場やサプライチェーンにおける部品単位のトレーサビリティや、デザイン性が重視されるブランド品、伝票・帳票での情報管理などでの利用を想定。具体的には、医療機器・医薬品での安全管理における小さく細長い形の試験管やアンプルの個別管理や、製造現場や店舗でのラベルや値札ではこれまでより小さなスペースで大容量データを格納でき、より質の高いトレーサビリティが可能になる。
5月から順次、rMQRコード対応製品をリリースする予定。