IDECは、φ22のタッチレススイッチ「CW1H(樹脂タイプ)/CW4H(メタルタイプ)形」を日本で先行発売開始し、順次グローバルでも展開していく。
新型コロナウイルスの感染拡大にともなって非接触ニーズが高まっており、特に不特定多数の人が触れて操作する押しボタンスイッチ等ではできるだけ触れたくないという要望が増加している。またそれらのスイッチは感染防止のために定期的な消毒や拭き取りが実施されているが、その作業の手間や、頻繁な拭き取りによる表面の摩耗などが懸念されており、非接触で操作できるタッチレススイッチへのニーズが強まっている。
また医薬品や食品、医療機器では衛生面の観点から、指操作を行わない、非接触による操作需要が高まっており、タッチレススイッチの需要は広がりつつある。
同製品は、光電センサで採用されている近赤外線反射方式を応用し、押しボタンスイッチと同様のオンオフが可能なタッチレススイッチ。最大270ミリメートルまで検出距離の調整ができ、検出範囲を正面のみに限定することで誤作動を防ぎ、スイッチに向け指や手を近づけることで触れることなく操作ができる。
赤と緑の2色のLED照光で出力・待機などの状態をフィードバックし、パターンは外部制御で変更可能。オンディレー0.5秒、オフディレー2秒のタイマ付タイプ、上位のPLC等で時間を制御できる直出力タイプもラインアップしている。IP65/67の高い保護構造で、屋内外で使用可能。NEMA Type 4Xの認証も取得している。樹脂タイプとメタルタイプの2機種あり、パネルサイズφ22ミリメートルで取り付け可能となっている。
用途は、不特定多数が触れる屋内外の自動扉やエレベータ、駐車場の発券機等をはじめ、衛生面の配慮が必要な病院や医療機関における医療機器の操作、食品工場や半導体工場等のクリーンシャワー、クリーンブース、食品製造装置、半導体製造装置等の操作パネルに最適。また産業機械の押しボタンを代替して「ボタンを押す」作業をなくすことで疲労感を低減するような使い方も検討されている。