6月30日~7月2日会場:愛知県「Aichi Sky Expo」202社・団体出展体験型イベントも実施

ものづくり産業の集積地・中部地区で開催 産業用ロボット・自動化システムの専門展

産業用ロボットと自動化システムの専門展「ROBOT TECHNOLOGY JAPAN2022」が、6月30日から7月2日までの3日間、愛知県常滑市のAichi Sky Expo(アイチ・スカイ・エキスポ)で開催される。自動車とその関連産業をはじめ、日本の製造業の一大集積地である中部地方、愛知県で行われる産業用に特化したロボット・自動化専門展として大注目のイベントとなる。

20年はコロナ禍で開催断念 記念すべき第1回

「ROBOT TECHNOLOGY JAPAN(ロボットテクノロジージャパン、RTJ)2022」は、工作機械の専門誌「月刊生産財マーケティング」などFA業界向けの図書出版のほか、産業用ロボットに特化したWEBマガジン「robot digest」を運営するニュースダイジェスト社が主催、愛知県内の機械工具商社の協同組合である愛知県機械工具商業協同組合が共催となって開催する。もともとは2020年7月に開催を予定していたが、コロナ禍によって開催を断念。今回あらためての記念すべき1回目の開催となる。

産業用途に特化 金属加工や物流、食品向け技術も多数

同展の最大の特長は、ロボットでもサービスロボットは出展対象外とし、工場や物流など産業用途に特化したロボット・自動化システムのみの展示会となること。大手ロボットメーカーをはじめ、ロボットハンドやセンサなどの周辺機器、無人搬送車(AGV)、計測システムなど、自動化に関わる幅広い分野の企業が出展を予定しており、出展社数は202社・団体となる見通し。規模的には国際ロボット展に次ぐ2番目の規模となる。

産業用ロボットだけにとどまらず、工作機械などの大手産業機械メーカーも多数出展し、ユーザーに即した産業機械とロボットを連携させたデモなども多く見ることができる。特に中部地方で盛んな金属加工分野向けの自動化システムや、急速に広がっている物流や食品、包装業界向けのロボットなども出展する予定となっている。

ロボットSIerが集まる特設ゾーンも

また、産業用ロボット、自動化システムの企画から設計、構築、立ち上げまでに重要な役割を果たすロボットシステムインテグレーター(ロボットSIer)についても、ロボットSIerが一堂に集まった「SIerゾーン」を設置。ロボットSIerによって、より実践的で現場の用途に近いロボットの使い方の展示が多数行われる予定で、ロボット導入の際の相談パートナーを探すことができるようになっている。

産業用ロボットの未来を語る講演・セミナー

会期を通じてセミナーも多数実施し、大手ロボットメーカーや経済産業省、SIer、ベンチャー企業など幅広い業種や立場から講師を招き、ロボットを導入するコツからロボット業界の未来などの講演を行う。

初日の6月30日13時半~は、スペシャルセッションとして、主要ロボットメーカーのトップが登壇し「これからのロボットの使い方」のトークセッションを行う。ファナック専務執行役員ロボット事業本部長稲葉清典氏、安川電機代表取締役専務ロボット事業部長小川昌寛氏、デンソーウェーブ執行役員FAプロダクト事業部事業部長神谷孝二氏、ABB代表取締役社長兼RA事業本部長中島秀一郎氏、経済産業省製造産業局産業機械課ロボット政策室長大星光弘氏といったそうそうたる面々が登壇し、ロボットダイジェスト編集長の八角秀氏の司会で激論を交わす。

中日の7月1日は、FA・ロボットシステムインテグレータ協会(SIer協会)の主催で「SIer’s Dayin愛知」としてロボットSIerにスポットを当て、ロボットSIerの活動紹介などを行う。ロボット導入を成功させるためのポイントや事例紹介など盛りだくさんの内容となっている。

最終日の7月2日は、新しいロボット用途に着目し、特別セミナー「新分野に学ぶロボット活用術」を実施する。農業向けロボット活用として「自動ミニトマト収穫ロボット」(inaho代表取締役COO大山宗哉氏)をはじめ、宇宙空間でのロボット活用として「宇宙船外汎用作業ロボット」(アストロスケール創業者兼CEO岡田光信氏)が講演する。

また主催者展示として「産業用ロボット体験ゾーン」を設置する。協働ロボットと人によるボードゲームの対戦やロボットのティーチング体験などを通じて産業用ロボットを身近に感じてもらうイベントを実施する。安全性や取り扱いのたやすさなどを体験してもらうことで産業用ロボットの導入につなげてもらいたいとしている。

現地速報はロボットダイジェストとオートメーション新聞Twitterで

展示会の様子は、公式メディア「ロボットダイジェスト」で会場速報コーナーを設け、各社の新製品の紹介や最新技術などの展示に加え、実演の様子や出展者の意気込みなど展示会の雰囲気、会場内の混雑状況などの情報を随時掲載する予定。

また、オートメーション新聞も現地に赴き、オートメーション新聞Twitterで会場の様子を届ける予定となっている。

◇開催概要◇
●名称:ROBOT TECHNOLOGY JAPAN 2022(ロボットテクノロジージャパン2022、略称・RTJ2022)
●会場:愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo、アイチ・スカイ・エキスポ)
●開催期間:2022年6月30日(木)~7月2日(土)の3日間
●開催時間:10:00~17:00
●主催:株式会社ニュースダイジェスト社
●共催:愛知県機械工具商業協同組合
●対象出展製品:垂直多関節・水平多関節・パラレルリンク・直交・協働ロボット、ガントリーローダー、無人搬送車(AGV)、自動倉庫、その他搬送機器、各種ハンド、ロボット構成部品、周辺機器、各種センサー・制御機器、ソフトウエア、AI・IoT関連装置およびシステム、ロボット搭載機械・装置、自動化技術提案など。
※サービスロボットは対象外

https://robot-technology.jp/

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