三菱電機は、需要増加が見込まれるインドのFA制御システム製品の事業拡大に向け、インドの製造・販売拠点である三菱電機インド(MEI)に約31億円を投資し、FA制御システム製品の新工場を建設する=写真。
新工場は、インド西部のマハラシュトラ州プネーに建設し、敷地面積は約4万平方メートル、建屋は2階建で延床面積1万5400平方メートル。インバーターを中心とするFA制御システムの生産を担う。高効率空調やLED照明機器の導入、工場排水の再利用など環境・脱炭素にも取り組む。稼働開始は23年12月を予定。
インドのFA市場は、自動車、食品・飲料、医薬品、データセンター、繊維などの産業を中心に年率8%成長を続けており、今後が見込まれている。
同社は1995年にインドでのFA機器の本格的な販売を開始し、2012年には現地のPLC・表示器メーカーのMESSUNG(メサング)グループを買収して事業を強化。さらに13年には現地での開発・サービス拠点となる三菱電機インドFA開発センターを開設。19年にはe-F@ctoryアライアンス会を設立している。