リタールは、制御盤や分電・配電盤用クーラーの新機種「Bluee+S(ブルー・イープラスS)」シリーズを7月1日から発売する。同製品は、ヒートパイプとコンプレッサーのハイブリッド冷却を採用した盤用クーラー。
周囲温度が盤内温度より高い時にはコンプレッサークーラーとして、周囲温度が盤内温度より低い時にはその温度差を利用しヒートパイプ空冷式熱交換器として稼働し、CO2の削減とエネルギー効率を実現。冷媒には低GWP値の不燃性混合冷媒「R513A」を採用し、CO2排出量削減に貢献する。
また、稼働状態の確認やメンテナンス性も向上し、LEDライトバーによって遠くから稼働状態が一目で確認可能。正常時の色は白・青・緑・ピンク・無灯から選ぶことができ、アラーム時は重大さによって冷却機能に影響するエラー発生は赤色で、故障ではないが注意すべき状態は黄色で表する。デジタル機能としてNFC通信に対応し、スマホアプリの「リタールScan&Service」で製品仕様の確認と製品管理、パラメータの設定・変更に対応。別売りのIoTインターフェースによって社内イントラネットやインターネットに接続して遠隔監視機能を追加することもできる。
このほか、部品交換やメンテナンス時のアクセスを容易にするハンドル付きルーバーグリルの採用や、国際認証各種を取得し世界中で使用できるマルチ電圧対応、電機安全に向けて配線用遮断器をアクセサリとして用意するなどユーザビリティを向上させている。ラインアップは300Wと500W、1000Wをそろえ、制御盤や分電・配電盤の寸法、発熱量に合わせた適切な温度管理が可能となっている。