ベーキングパウダーなど食品添加物メーカーの赤田善は、兵庫県西宮市に鳴尾浜工場棟・研究所棟を新設した。新工場には同社が提供する食品工場総合衛生管理システム「TOSCO(Total Sanitation Control)システム」を導入し、モデル工場としても活用する。
新工場は、幅6メートルの大通りを挟んだ倉庫棟と工場棟・研究所棟で構成され、いずれの棟からも荷受けが可能。内部は清潔区、準清潔区、一般区、アレルギー区にゾーニングし、清潔区は緑色、準清潔区は黄色、一般区は灰色、アレルギー区は赤色に、それぞれ床の色を変えて可視化。アレルギー室は隔離して且つ陰圧とし、アレルギー原料搬入ルートと専用の更衣室を別に設置している。
空気の動線も、外気処理フィルタユニットを使ってフレッシュな外気を建物内に取りこみ、さらに階段室で除湿・温度調節して各製造棟に送り込むようにしている。アレルギー室以外は陽圧とし、製造室の空気は研究所から屋外に排気されるようになっている。
セキュリティは敷地と建物、工場侵入口に監視カメラを設置。また浸水に備え、代替できる原料の倉庫を1階に、代替の効かない機器や機械類は2階以上に設置している。エレベータも2基備え付けた。
衛生面では、製造室の清潔区エリアの入口にエアシャワーを設けたほか、原料は西から搬入して、製品は東から搬出するワンウェイ(一方向)とし、エレベータも原料搬入用と製品搬出用に分けている。
https://www.akatazen.co.jp/news_release/index.php?id=62b3c0ea72367&mode=detail