フエニックス・コンタクトとTEコネクティビティは、新たなシングルペアイーサネット(SPE)M12ハイブリッド接続技術の共同開発を行うことで合意した。
M12コネクタは、IEC63171-7規格で規定されたハイブリッド形式に準拠し、IECでの標準化は2021年初頭にTEの主導で開始された。今回の合意は、産業分野におけるSPEの市場導入を促進するためのもので、グローバルの有力コネクタメーカー2社の技術を結集させるためのものとなる。
IEC63171-7規格は、M12サイズのSPEとパワーコンタクトのハイブリッドインターフェイスを規定している。さまざまなアプリケーション向けの7つのコーディングが設定され、8~16A、50~600Vのパフォーマンス範囲をカバーしている。現在のPoDL(Power over Data Line)コンセプトがデバイスレベルで50Wに制限されているのに対し、SPE M12ハイブリッドコネクタはIIoTデバイス、ロボットシステム、サーボドライブ、小型三相ドライブなどのハイパワー用途にも対応する。