横河電機は、製造業の顧客の経営から現場までを見渡した経営コンサルティングサービス事業を展開する新会社「横河デジタル」(東京都武蔵野市中町2-9-32、鹿子木宏明社長、資本金1億円)を、2022年7月1日付で設立した。
横河デジタルは、OT(運用・制御技術)とIT(情報技術)の双方の領域での知見やノウハウを生かして、コンサルテーションのみならず、製造業の経営と現場をつなぐクラウド関連システムの実装、運用・保守までのサービスを提供し、顧客の操業をグローバルで統合管理することを可能にしたDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援する。
営業開始は10月1日から。
世界の製造業は、各企業の強みやビジネスモデルを強化しつつ、持続可能性を意識した経営に取り組む変革であるSX(サステナビリティトランスフォーメーション)を進めており、この実現にはAIの活用を含めたDXは欠かせない。しかし現状のDXは、部分最適に留まるケースが多く見受けられ、より大きな効果を出していくためには、各地に分散した工場やオフィスのさまざまなシステムやプロセスをグローバルで統合管理し、全体で最適化を図ることが必要。
新会社は、この全体最適を実現するため、顧客の経営から現場までの領域でコンサルティングサービスを提供。実効性の高い施策の立案とロードマップの作成、OTとITの知見とノウハウを生かしたソリューションの提案を行う。同時に、横河電機の子会社である横河ソリューションサービスとともに、システムの実装や運用・保守も行い、顧客が成果を出せるよう支援していく。