富士電機は、パワエレクトロニクス事業の主力工場の一つである東京工場(東京都日野市)でローカル5Gの運用を開始した。
同工場では、2021 年5月からローカル5G の実証実験を開始。機械加工ラインにおける電波伝搬に関する調査や工作機械などの稼働データの見える化などを行ってきた。22 年1月にローカル 5Gの無線局商用免許を取得したことから運用を始めたもの。
ローカル5Gの「超高速」「超低遅延」「多点同時接続」等の特徴を生かすことで、今後、上位システムで各工作機械における消費電力量の変化や加工の進捗状況などのデータを収集・分析して異常兆候を検出。適切な制御指示を工作機械にフィードバックするなどの動きを自動で、リアルタイムで行うことで、 異常による工作機械の稼働停止時間の短縮や次工程への不良品流出の防止に取り組む。また、生産ラインのレイアウトを需要の変化などに応じて柔軟かつ容易に変更できるようにするため、 通信環境を有線からローカル5Gへ置き換える仕組みづくりも進める。