試作・小ロットの樹脂材料の射出成形・CNC切削加工のオンデマンド受託製造サービスを展開していたプロトラブズが、日本国内での事業から撤退し、日本法人も閉鎖することが分かった。
同社は、1999年にアメリカで創業し、樹脂部品の3Dデータをアップロードすると短納期で納品されるデジタル受託製造サービスを世界中で展開し、2021年度のグローバルの売上高は4億8810万ドル(600億円超)。日本では2009年から事業を開始し、これまで3400社以上との取引実績があり、2016年には神奈川県座間市に9000平方メートル超の工場を新設して事業を拡大していた。
撤退にともない、いくつかの混乱も発生している。射出成形サービスは2022年6月8日正午をもって受注を終了済みで、切削加工サービスは7月15日まで受注を受け付けているが、同社に発注実績のある企業から金型の引き取りや破棄に対する問い合わせが相次いでいる。閉鎖に関する主な質問は同社のFAQに掲載されているほか、直接の問い合わせは info@protolabs.co.jp としている。
また、同社を製造元として「meviy ラピッドプロトタイピング」で切削加工品サービスを展開しているミスミmeviyについても、サービスの今後に対しての問い合わせが寄せられている。ミスミでは、9月1日以降はプロトラブズ米国本社からの調達になり、納期や価格を含めて詳細オペレーションを確認の上、WEBで回答するとしている。
プロトラブズ、日本法人閉鎖にともなうFAQ
https://www.protolabs.co.jp/lp/FAQ_closure
ミスミ、プロトラブズ合同会社 日本撤退に関してお客様から頂くご質問とその回答
https://jp.meviy.misumi-ec.com/info/ja/archives/33003/