安川電機は、2023年2月期の第1四半期決算を発表し、売上高は前年同期比1.1%増、プラス13億円の1203億円、営業利益は7.8%増、プラス10億円の140億円、純利益は2.8%増、プラス3億円の104億円の増収増益となった。
モーションコントロール事業は、中国のロックダウン影響が響いて減収減益。売上高は7.2%減、マイナス43億円の556億円。営業利益は37.9%減、マイナス42億円の69億円となった。ACサーボは半導体・電子部品向け需要が好調で、中国ではEVやリチウムイオン電池、太陽光発電用パネル等の成長市場で需要は堅調だったが、中国のロックダウンによる物流混乱などによって伸び悩んだ。インバータは米国のオイル・ガス関連の設備投資が増加も、ロックダウン影響を大きく受けた。
ロボット事業は、自動車産業のEV化やリチウムイオン電池関連の需要が好調で増収増益。売上高は9.5%増、プラス39億円の445億円。営業利益は61.9%増、プラス13億円の33億円となった。自動車産業以外でも、協働ロボット東野活用を通じた生産現場の高度化・自動化投資が増えたことに加え、電子部品市場の需要も拡大した。また、塗装・シーリングロボットのシステムメーカーのドゥリム安川を連結化したことも影響した。
システムエンジニアリング事業も増収増益。売上高は4.3%増、プラス6億円の143億円。営業利益は72.9%増、プラス4億円の10億円となった。港湾クレーンやリチウムイオン電池の生産設備向け需要や、大型風力発電用電機品、太陽光発電用パワコンが案件を獲得した。