IDEC、本質安全防爆構造の防爆中継機を発売 無線振動センサと組み合わせて簡単リモートモニタリング

振動センサ「ES3M 形」と通信してデータをゲートウェイに送信するための本質安全防爆構造の防爆中継機「ES3M-RE 形」を発売した。

同製品は、石油プラントや化学工場における危険場所(ゾーン2)に設置されているモータやポンプ、コンプレッサ、ファン、ブロワ等の回転機器に取り付けて、その状態データを収集する無線振動センサと、非危険場所に設置してデータ収集を行うゲートウェイの間に設置し、通信を補助する中継機。簡単に防爆エリアでの振動センサを使った遠隔モニタリングシステムを構築することができる。

振動センサを使用する場合、有線でゲートウェイとつなぐのが最も確実なやり方だが、広大なプラントでは危険場所の範囲も広く、従来は無線通信も200メートルが最大で、且つ有線だと部材の調達と敷設、メンテナンスなどに大きな手間とコストがかかっていた。そのため振動センサによる状態監視は有益で効果的と言われながらも、プラントの重要箇所でしか行われず、それ以外の機器や設備のほとんどは保全作業員の目視による定期点検が行われていた。

それに対し同製品は、無線振動センサとゲートウェイの間に設置して、センサから送られてくるデータを簡単にゲートウェイに送ることができ、通信距離も4台の中継機を経由する事で最大1800メートルまで伸ばすことができる。1つのゲートウェイには防爆振動センサと防爆中継機を最大100台まで接続でき、広大な敷地に点在する最重要箇所以外の回転機器や設備、そこそこの重要度の箇所にも取り付けて使え、保守・メンテナンスの手間を大幅に削減可能とする。
使用温度範囲はマイナス10℃から60℃で、保護構造はIP65相当。電源は電池とバリア供給の2種類から選ぶ事ができ、電池寿命は約5年。

https://jp.idec.com/media/PR20220720.pdf

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