はんだ付ロボットメーカーのジャパンユニックスと、エレクトロニクスの国際標準化団体のIPC Asia Pacificは、日本で初となる国際規格開発委員会タスクグループ(IPC日本委員会タスクグループ)を設立し、車載向け電子組立品に対する日本自動車産業からの意見や要求を取りまとめ、世界に発信する役割を担う。
自動車用途向け追加規格には、自動車業界が要求するエレクトロニクスおよび電子基板の高信頼性を満たす品質要件および工程規格が掲載されているが、自動車業界が求める高信頼性エレクトロニクス製品の工程管理と組立を実現するには、「IPC J-STD-001:はんだ付けされる電気および電子組立品に関する要求事項」と「IPC-A-610:電子組立品の許容基準」の基本規格に加えて、または代替して追加規格の使用が求められる。
同委員会は、グローバルで活動を行う7-31BV:IPC J-STD-001/IPC-A-610 Automotive Addendum(はんだ付けされる電子組立品の要求事項および電子組立品の許容基準 ~車載用途向け追加規格~)の日本グループとして活動する。日本の自動車や車載部品企業からの意見を聞いて、それを取りまとめてグローバルに提案し、日本自動車業界の要求を規格に反映させることを目指す。すでに北中米やヨーロッパ、インド、中国でも各地域グループが活動しており、日本では初めて。
現在、17の企業・研究機関が参加。東海理化が委員長となり、副委員長にトヨタ自動車、委員にはデンソー、アイシン、日本精工、パナソニック オートモーティブシステムズ、シークス、オムロン、NECプラットフォームズ、日本航空電子工業、千住金属工業、日本スペリア社、タムラ製作所、ハリマ化成グループ。アドバイザリーボード・オブザーバーとして大阪大学産業科学研究所フレキシブル3D実装協働研究所、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)も参加。事務局はジャパンユニックスが務める。