オートメーション新聞2022年8月3日号(ものづくり.jp株式会社)では、産業用ロボットをはじめ、工作機械や食品機械、産業機械等の最新FA機器・自動機の市況を取り上げています。産業用ロボットの2022年4-6月の市況は、生産額が四半期で過去最高額を記録しましたが、一方で中国市場や自動車産業の伸び悩みで受注は前年同期比減となり、少し潮目が変わってきた感があるので注意が必要です。工作機械は6月も1500億円を超えて復調しています。2021年の食品機械は、コロナ禍で内食・健康志向関連の設備投資は活況でしたが、業務用や外食産業向けは苦戦するなど明暗が分かれました。
またFA関連企業の2022年1Q決算が続々と発表されています。三菱電機とオムロンを取り上げていますが、いずれも部材の調達難、上海ロックダウンの影響が響き、いずれも減益となり苦戦しました。ただ肝心の製品を作れない・納期問題については、生産能力の増強やOEMの活用等で少しずつ解消に向けて手を打っている様子。まだ目に見えて回復はしていませんが、早期回復を期待したいところです。
コネクタ関連で大きな動き。ミネベアミツミが住鉱テックを子会社化し、同時に本多通信工業の普通株式の公開買い付けに乗り出しました。車載、通信、産業機器用コネクタを満遍なく揃えて競争力強化につなげる狙いの様子です。
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主な掲載記事
1面 トップ面
- 産業用ロボット2022年4-6月生産額2217億円、四半期過去最高を更新。自動車産業での伸び悩み、中国市場の懸念も
- 三菱電機、オムロン、サンワテクノスなど、各社2023年3月期第1四半期決算
- ミネベアミツミ、本多通信工業と住鉱テックをM&A。コネクタ事業強化へ
- SCREENホールディングス、160億円設備投資。生産能力増強図る
- 灯台 激しい生存競争のなか「変わらない・挑戦しない」でどう生き残るの?
2面〜4面 新製品・サービス、市場動向
- 新製品・サービス
- 安川電機、リモートI/O約90種ラインアップ。各種通信ネット対応
- 横河電機、プローブ形レーザガス分析計の防爆仕様品を開発。酸素、一酸化炭素など 1台で濃度測定
- THK、回転モジュールを受注開始。ロボット関節機構に適合し簡単・効率化が可能
- ABB、パラレルリンクロボットを発売。1.5kgまで軽量製品のピッキング・梱包に対応、EC需要マッチ
- NECA、「制御機器の基礎知識」シリーズ第5弾プログラマブル表示器(PD)編を発行。無料ダウンロード可
- 市場動向
- 矢野経済研究所「2022年機械系国内CAE」前年比5.4%増予想。円安で輸出型製造業が好調
- IDC「国内産業用ネットワーク機器」2026年まで平均5.9%成長。市場規模200億円に迫る
- 日本食品機械工業会21年食品機械調査統計、販売額5731億円。「内食」「健康志向」旺盛な設備投資、外食、業務用は苦戦
- 22年5月工作機械輸入実績、半導体製造装置がけん引。旋盤、研削盤、放電加工機も上向き
- 22年6月度工作機械受注、4カ月連続1500億円超。前年同月比17%増加
- 22年5月産業機械受注、前年同月比52%アップ4289億円。内外需ともに好調
- 儲かるメーカー改善の急所101項 段取り替えにボルトを見たら、改善できる!! と思え。
5面〜6面 コラム、工場新設・増設情報<8月第1週>
- シュナイダーエレクトリック、製造業向けのセキュアなIT環境構築を支援。
- 停電・瞬電時のデータ破損を防ぐUPS
- ITとOT、ファシリティをカバーするシュナイダー
- DX時代だからこそ現場のIT環境も信頼性が求められる
- 工場新設・増設情報<8月第1週>
- 【海外】
- 三洋化成工業、タイのプラスチック用帯電防止剤の生産設備が稼働開始
- パナソニック エナジー、米国カンザス州に車載用リチウムイオン電池工場を新設
- エバラ食品工業、タイに新工場。投資金額26億円 など
- 【国内】
- キッツマイクロフィルター、長野県茅野市に半導体製造用フィルター新工場
- シンフォニアテクノロジー、豊橋製作所のクリーン搬送機器工場を増設
- エア・ウォーターグループの大山春雪さぶーる、鳥取県伯耆町に大山ハム新工場 など
- 【海外】
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