産業用イーサネットスイッチ、産業用無線機器、産業用ルーターなど2021年の国内産業用ネットワーク機器市場について、IT調査会社のIDC Japanによると、コロナ禍前の2019年を上回る24.5%の成長を果たし、市場規模も約150億円に達した。今後も右肩上がりを続け、2026年まで年間平均成長率（CAGR）5.9%で成長を続け、200億円規模に迫ると見ている。
2021年の産業用無線機器の前年比73.8%と急拡大。タブレットやPCの活用による現場のデジタル化やペーパーレス化によって需要が増加。ワイヤレスバックホール需要も堅調で、プラントやインフラ等の広大な敷地やケーブルを設置するのが困難な環境での無線ネットワーク接続や、メッシュネットワーク構築に加え、ロボットやAGV・AMRといった動く装置の普及が拡大を後押ししている。引き続き2026年まで年平均成長率（CAGR）23.6%で拡大すると見られている。
また製造装置など固定した設備のネットワーク化・IoT化は、速度や安定性、導入容易さからイーサネットが最も有力としており、国内産業用イーサネットスイッチ市場は、2026年まで3.2%のCAGRで着実に成長するとしている。
オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。
