三菱電機の2023年3月期第1四半期連結決算は、売上高が前年同期比0.1%増の1兆677億円、営業利益は59.0%減の339億6500万円、純利益が45.8%減の334億9200万円の増収減益となった。売上高は中国・上海ロックダウンがあったが、円安の影響と価格改定が功を奏して第1四半期としては過去最高を記録。営業利益は、上海ロックダウンの影響と部材調達難が響いた格好となった。
インダストリー・モビリティセグメントの売上高は1%増の3644億円、営業利益は227億円で前年同期から119億円減少となった。うちFAシステム事業の売上高は1901億円で、前年同期から33億円減少。営業利益は307億円で、44億円のマイナスとなった。半導体・電子部品などのデジタル関連分野やリチウムイオンバッテリーなどの脱炭素関連分野での設備投資を中心に、国内外で需要が拡大したが、上海ロックダウンの影響などにより中国向けが減少した。
通期見通しは全体変更はなし。売上高は7%増の4兆7700億円、営業利益は7%増の2700億円、純利益は5%増の2150億円としている。インダストリー・モビリティセグメントの売上高は1兆6100億円、営業利益は1130億円の見通しで、うちFAシステムは売上高8300億円、営業利益1350億円と予想している。