横河電機は、プローブ形レーザガス分析計「TDLS8200」の防爆仕様品を7月25日から発売した。価格は770万円から。2023年度180台の販売を計画(非防爆仕様品も含む)。
TDLS8200は、設置コストの低さ、 測定精度の安定性と高信頼性という特長を有し、酸素に加え、一酸化炭素またはメタンの濃度を1台で直接かつ高速に同時測定することができる。
測定方式は、一般的なサンプリング方式よりメ ンテナンス効率が良く、触媒を用いたセンサに比べて堅牢なレーザによる直接測定で、欠損のない安定した酸素と、一酸化炭素あるいはメタンの濃度同時測定を実現。
また、サンプリング装置のないプローブ形を採用することで、設置や交換が容易に行える。現在、測定可能な温度が600℃までと850℃までのタイプを販売しているが、今回防爆仕様を追加したことでより多くの場面で使用できるようになる。
防爆適合規格は、IECの防爆規格「IECEx」、米国、およびカナダの防爆規格「FM(US、Canada)」、欧州の防爆指令「ATEX」。今後も、他の地域や国の防爆規格の認証取得を進めていく。
同社のレーザガス分析計は、レーザ光を照射し、その吸光度を検知しガス濃度を測定する可変波長半導体レーザ分光(TDLS)と呼ばれる方式を採用している。ダクトに設置して直接かつ高速に測定するため、リアルタイム性に優れている上に、サンプリング装置が不要という特徴がある。また、光の吸収分 布図の面積からガス濃度を算出するスペクトル面積法を採用したことで、温度、圧力が変動 する環境下での測定や、複数種混在するガスやダストを多く含むガスの測定においても安定した濃度測定が可能。