菱電商事の2023年3月期第1四半期連結決算は、売上高が前年同期比13.7%増の600億7900万円、営業利益は64.7%増の18億8300万円、純利益が58.1%増の13億2300万円。
エレクトロニクス事業で車載向け、産業機器向けの半導体の販売が好調に推移し、海外も好調で大きく売上高・利益を伸ばして増収増益となった。
FAシステムは、売上高は7.1%増の104億8100万円、営業利益は31.7%減の1億7000万円。半導体製造装置や工作機械向けの需要が好調で、自動車関連の設備投資も持ち直しが見られたがPLC、インバータ、ACサーボ、CNC等の納期長期化の影響を受けた。
冷熱ビルシステム事業は、売上高は9.5%減の57億800万円、営業利益は67.8%減の4100万円となった。冷熱分野はビル空調案件の延期や中止などが影響して低調。ビルシステム分野は昇降機等は順調だったが、建設資材の高騰や納期遅延を受けて新規案件獲得に苦戦した。
X-Tech事業は、売上高は27.8%増の12億8100万円、営業損失が21.6%減の7000万円。ヘルスケア分野で医療情報システムIT関連が好調に推移し、IT分野では取扱商品の供給難で低調に推移。スマートアグリ分野では、次世代型植物工場が竣工し、生産事業の早期立ち上げを進めている。
エレクトロニクス事業は、売上高は19.2%増の426億2200万円、営業利益は96.6%増の18億4400万円。車載向けにインフォテイメント機器向けSoCやメモリが好調。産業機器向けは半導体製造装置や工作機械向けのアナログ半導体や受動部品が堅調に推移。海外も中国での産業機器向けのアナログ半導体とパワー半導体の販売、欧米での車載関連用メモリが堅調だった。