安川電機は、産業用ネットワークMECHATROLINK-4に対応した通信ASIC「JL-L000A」を7月28日から販売開始した。価格はオープン。
「JL-L000A」は、従来のMECHATROLINK-Ⅲに比べ伝送効率が4倍で、MECHATROLINK-4と両方に切り替えて選択することができ、ホストCPUの組み合わせでユーザーがMECHATROLINK-4に対応した製品開発を容易に行える。
MECHATROLINK-4は、高効率な通信手順により、短い伝送周期での細かな制御や、同一伝送周期での多くのスレーブ機器の接続が可能で、装置の大規模化、高精度化に貢献。また、空いている通信帯域を IP通信に割り当てることで、汎用通信機器を同一ネットワークに統合できる。
さらに、スレーブ機器ごとに伝送周期を自由に設定可能なため、接続された全スレーブ機器の最大伝送周期に合わせる必要がなく、各スレーブ機器の最高性能を引き出せる。このため、スレーブ機器ごとに伝送タイミングを分散できる伝送周期を短縮できる。
しかも、マルチマスタ(分散制御)同一ネットワーク上に複数のマスタ機器を接続可能で、マスタ負荷の分散による高速化、装置 のモジュール化による開発効率化、フレキシブルなライン構築に貢献する。
そのほか、JL-L000AとホストCPUとのインターフェースにPCI Express対応の採用し、高速なデータ授受が可能。