横河計測(東京都八王子市)は、近赤外から中赤外の光スペクトルを高精度に測定でき、かつ従来製品より操作性を飛躍的に向上させた光スペク トラムアナライザ「AQ6375E」と「AQ6376E」を7月29日から発売した。
価格と販売目標は、AQ6375Eが標準モデル947万6000円、 波長拡大モデル1000万円、リミテッドモデル 721万円で、2022年度20台、25年度60台、AQ6376Eが1133万円で同10台、20台。
新製品は、分散分光方式を採用した業界唯一のベンチトップ型光スペクトラムアナライザ。AQ6375Eは近赤外1・0~2・5µm、AQ6376Eは中赤外1・5~3・4µmの測定向けとして3種そろっており、半導体レーザやファイバレーザなど、光デバイスの光波長成分を分解し、波長特性評価ができる。とくに二酸化炭素やメタンガスなどの濃度測定が必要な環境計測分野、血糖値を算出するために血中グルコースや血中コレステロールの濃度測定が必要なヘルスケアおよび 医療分野などの近・中赤外光デバイスの開発や性能向上に貢献。
また、測定ダイナミックレンジは、干渉計型光スペクトル測定器と比較して約1万倍の広さに相当する 80 dB以上を実現し、近傍ダイナミックレンジは、約300倍に相当する 55 dB を実現している。これにより、半導体レーザのサイドモード特性の測定に十分な性能を実現し、ともに業界最高クラスの性能になっている。