総合化学メーカーの東ソーは、山口県周南市の南陽事業所で、分離精製剤の製造設備の生産能力増強に約160億円を投資する。また新たにバイオマスを主燃料とした発電所を新設する。
バイオ医薬品は、抗体医薬品を中心に遺伝子治療薬、新型コロナウイルスワクチン等で需要が拡大し、核酸医薬品市場も急速に成長している。分離精製剤はバイオ医薬品製造等の精製工程で使用され、需要も増加している。
そこで同社は、南陽事業所の分離精製剤製造装置の増強に160億円を投資し、生産能力を現在から70%引き上げる。着工は2022年7月で、完工は2024年7月。商業運転の開始は2025年3月を予定している。
また、老朽化した自家用石炭火力発電所の一つを廃止し、新たにバイオマスを主燃料とした発電所を新設する。新設する発電所は、木質系燃料に加え、建築廃材やRPF等の廃棄物系燃料も利用し、温室効果ガス排出量削減を図り、廃棄物の有効利用にも取り組む。将来的にはバイオマス専焼を目指し、CO2排出量を年間約50万t削減する。2022年7月に着工し、2026年4月の発電開始を予定している。
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